損するのが怖い!
リスクを抑えたい!
時間をかけたくない!
まとまったお金がない…
初心者におすすめの投資方法は?
「投資に興味はあるけれど、損失が怖くてなかなか一歩踏み出すことができない」という方も多いのではないでしょうか?
そんな投資初心者の方にピッタリの投資方法が【長期・積立・分散投資】です。
この3つの基本を理解することで、投資への恐怖心は和らぐはずです!
投資を始めるうえで知っておきたい基礎知識ですので、ぜひ最後までご覧ください!
【長期・積立・分散投資】は
- 安定したリターンが期待できる
- 少額から始めることができる
- タイミングを図る必要がない
- リスクをコントロールできる
などの特徴があり、非課税の優遇制度である【つみたてNISA】では簡単に再現することができます。
それでは、詳しく解説していきます!
3つの基本を押さえよう!
長期投資とは
長期投資とは、その名の通り長期間を前提にした投資方法です。
デイトレーダーのようにパソコンに張り付く必要もなく、経済の成長に期待を寄せながら、じっくりと資産を増やしていきます。
日々の値動きを気にする必要もなく、誰でも安定して資産を増やすことができます。
積立投資とは
積立投資とは、定期的にコツコツと同じ商品を買い続けることです。
「毎月1万円」など、定額で購入する方法を【ドルコスト平均法】と呼び、私たちの強い味方になってくれます。
積立投資は、まとまった資金は必要なく毎月の余剰資金でスタートすることができます。
購入するタイミングを気にする必要がないため、これから投資を始める方にもピッタリの運用方法です。
分散投資とは
分散投資とは、種類・通貨・地域・時間などを分散することで、長期的に安定したリターンを期待する投資方法です。
投資を「ただのギャンブル」にしないために、資産を複数持つことで価格の変動を抑えることができます。
長期投資は安定したリターンが期待できる!
長期的な世界経済は右肩上がり!
世界の経済は、基本的に右肩上がりに推移しています。
人は誰しも、「もっと良い商品が欲しい」「もっと良い暮らしがしたい」といった欲望を持っています。
そうした欲望がある限り、企業はその期待に応えようとして成長し、経済を大きくしていきます。
不況などの波はありますが、人間に欲望がある限り世界の経済は成長し続けます。
そのため、現在の価格がいくらであろうと、長期的な将来の価格は今よりも上がっている可能性のほうが高いということです。
15年以上運用すれば損が出ない!
↑上のグラフは、米国株式(※S&P500)の「1950年~2017年までの年平均リターン」を表しています。
1年間の運用では、52.6%も値上がりした年もあれば37%も下落した年もあり、ブレ幅(リスク)が大きいことがわかります。
一方、15年間保有していた場合は「もっとも良い年は+18.9%」「もっとも悪い年でも+4.2%」と、リスクも小さく、安定して資産を増やしていることがわかります。
過去の実績は将来を約束するものではありませんが、ひとつの目安にはなります。
例えば「お金が必要(老後など)になるまで15年以上ある」という場合、確実ではありませんが、元本割れする可能性はかなり低いと言えます。
「S&P500」とは、米国の代表的な株価指数のことです。
「S&P500」に連動する「投資信託(※後述します)」を購入すれば、1つの企業に集中投資するのではなく、米国の優秀な500社に分散投資をすることができます。
【長期投資】について、もっと詳しくはこちら
積立投資は誰でもできる!
一般家庭に最も現実的な投資方法
【積立投資(ドルコスト平均法)】は、一般家庭においては最も現実的な投資手法だといえます。
なぜかというと下記のような特徴があるからです。
- まとまったお金がなくても始めることができる
- 時間も手間も掛からずプライベートな時間を犠牲にしない
「まとまった資金はないけれど、毎月数万円ほどであれば、投資資金を確保することができる」というご家庭も多いのではないでしょうか?
毎月コツコツと積み立をしていくため、今現在の貯蓄額はあまり関係ありません。
また、一度設定さえしてしまえば後は「ほったらかし」で運用することができるため、プライベートを犠牲にすることもありません。
積立投資は長期間を前提にした投資方法ですので、今現在の相場が高くても安くてもあまり関係なく、いつ始めてもOKです!
ちょっと節約して投資に回してみようかな!
価格が下がってもプラスになる可能性がある!
↑上の表は、「一括購入」と「積立購入」で、値動きのあるりんごを購入した場合のシミュレーションです。
Aさん(水色)は、1月の時点で3,000円分を一括購入しました。
Bさん(緑色)は、3カ月にわたり1,000円ずつ積立購入しました。
購入金額はどちらも3,000円ですが、2人の持っているりんごの数(評価額)には違いがあります。
高値掴みをしてしまったAさんは損をしてしまいましたが、値段が下がったときにたくさんのりんごを購入できたBさんはプラスになっています。
このように、積立投資(ドルコスト平均法)であれば、株価が下落しているときでもプラスのリターンになる可能性があるんです!
株価が下がっているときこそ安く買えるチャンスだよ!
【積立投資】について、もっと詳しくはこちら
分散投資でリスクを抑える!
卵を1つのカゴに盛るな!
資産運用には「卵を1つのカゴに盛るな」という有名な格言があります。
すべての卵を1つのカゴに盛っていた場合、そのカゴを落としてしまったらすべての卵が割れてしまいます。
しかし、事前にいくつかのカゴに分けて盛っておけば、どのカゴを落としたとしても一度にすべてが割れてしまうことはありません。
つまり投資でも同様に、いくつもの種類に分散しておくことでリスクを低減できるということです。
分散の種類
分散する種類は大きく分けて4つあります。
- 商品の分散…株、債券、不動産、現金、金(ゴールド)、その他・・・
- 通貨の分散…日本円、米ドル、ユーロ、その他・・・
- 地域の分散…国内、海外(米国、欧州、アジア・・・)
- 時間の分散…毎月の積立投資など
種類、業種、地域などの異なるものを保有することで、一度に大きく資産が減ってしまうことを回避できます。
値動きが異なる商品であれば、ある商品が値下がりしても、他の商品でカバーすることができるからです。
資産の分散で値動きが小さくなる
↑上のグラフは値動きの例です。
海外株式(青)、国内株式(緑)、国内債券(オレンジ)をモデルとしています。
海外・国内の株式の値動きは激しく上下していますが、債券の値動きはわずかです。
これら3つの資産を均等に保有した場合(ピンク)は、比較的安定した値動きで、順調に資産を増やしています。
値動きの激しい「株式」だけを保有していると精神的に耐えられない方もいます。
しかしこのように分散することで、平常心を保ったまま長期的に投資を続けることができます。
たしかに、値動きが激しいと不安で投資を辞めちゃうかも…
株式の分散の例
同じ種類の資産であっても、分散投資の効果は期待できます。
株式でいえば、2020年のコロナショックでは遊園地・商業施設などの企業は打撃を受けたものの、映画・ドラマの見放題サービスを展開する企業は業績を上げていきました。
また、仕事の場面では交通機関の利用は減りましたが、テレワークの需要は増えました。
つまり、同じ「株式」であっても、全く同じ値動きをする企業はなく、いろんな会社に分散しておくことでリスクを抑えることは可能だということです。
世界中に分散しよう!
↑上のグラフは「米国のみ」を保有した場合と、「世界中の国」を保有した場合のリスクの比較です。
世界経済の中心である米国のみ(実線)を保有するよりも、世界中に分散(点線)するほうがリスクを抑えられていることがわかります。
世界中に分散していれば、例えば「輸入企業と輸出企業」「国内製品と外国製品」など、どちらかの需要が下がっても、どちらかは上がるという相殺効果があるためです。
近年はグローバル化が進み、各国の相関係数は高くなっていますが、依然として国際分散投資によってリスクを抑えることはできます。
【分散投資】について、もっと詳しくはこちら
投資信託をコツコツ買おう!
【長期・積立・分散投資】にピッタリなのが【投資信託】です!
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、 資産運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券、不動産、ゴールドなどに投資・運用し、その運用の成果として生まれた利益を投資家に還元するという金融商品です。
投資信託は1つの商品だけでも幅広い企業、地域に分散することができます。
例えば「日本中の株に投資をするもの」「世界中の株に投資をするもの」「株だけでなく債券にも投資をするもの」など、幅広く分散された商品がたくさんあります!
投資信託を毎月コツコツと長期的に購入するだけで、簡単に【長期・積立・分散投資】を再現することが可能なんです!
【投資信託】は初心者にもやさしく、簡単に購入できることから、資産形成の手段として大人気となっています。
【つみたてNISA】を利用しよう!
投資信託を購入する場合、優先的に利用したいのが【つみたてNISA】です!
つみたてNISAは非課税の優遇制度で、初心者にもやさしく「使わない理由がない」ほど恵まれた制度となっています。
- 金融庁が厳選した商品!
- 長期・積立・分散投資で安定的なリターン!
- 運用益が非課税でお得!
など、とても大きなメリットがあります!
詳しくはこちら
まとめ
投資をする上で知っておきたい【長期・積立・分散投資】は、
- 安定したリターンが期待できる
- 少額から始めることができる
- タイミングを図る必要がない
- リスクをコントロールできる
といった特徴があり、投資初心者の方にはピッタリの投資方法です!
お得な非課税制度である【つみたてNISA】でも簡単に再現することができるので、優先して利用してくださいね!
「それでもまだ怖い!」という方でも、毎月100円からチャレンジすることもできますので検討してみてください!
この記事が、あなたの資産形成の役に立てれば嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
もっと詳しくはこちら【長期投資】【積立投資】【分散投資】【つみたてNISA】【投資信託】
(参考図書)
ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第12版> 株式投資の不滅の真理 [ バートン・マルキール ]
敗者のゲーム原著第6版 [ チャールズ・D.エリス ]
世界のエリート投資家は何を考えているのか 「黄金のポートフォリオ」のつくり方 (単行本) [ アンソニー・ロビンズ ]