アイデアは突然「ひらめく」ものではなく「つくり方」がある。
一部の天才だけに与えられた才能ではなく、技術の要素が大きい。
まずは、アイデア出しの「原理」と「原則」を知ることが重要だ。
著者のプロフィール
【ジェームス・W・ヤング】
アメリカの広告代理店 トムプソン社の常任最高顧問。
アメリカ広告代理業会の会長などを歴任。
本書「アイデアのつくり方」は1940年に初版が発行され、今も多くの人々に読み次がれている。
アイデアの2つの原理
①アイデアとは既存の要素の組み合わせ
アイデアはゼロから生み出すものではなく、「すでにあるもの」の組み合わせから生まれる。
何もないところからアイデアは生まれない。
ピカソ、ダリ、松下幸之助なども、アイデアを積極的に盗んで改良版を作ることに注力した。
どんな天才でも、ひらめきには必ず理由がある。
それらは、先人たちの膨大な積み重ねの恩恵によるもの。
②組み合わせ・関連性を見つけ出す
すでにあるもの同士の、新たな組み合わせを「発見する」ことが求められる。
世の中を変えるアイデアとは、一見全く関係のないことの組み合わせ。
例えば、
- パソコンと電話を掛け合わせたスマートフォン
- スマホと本をかけ合わせた電子書籍
関係のなさそうなものを組み合わせると、今までになかった画期的なアイデアが生まれる。
新たな関連性はないかと常にアンテナを立て、「発見する」習慣をつけることが重要。
アイデアを出す方法
①データを集める
「特殊資料(業界専門知識など)」、「一般資料(一般教養など)」と呼ばれる2つの情報を集める。
今あるもの、興味のあるものを深く知ることから始める。
②データの組み合わせをする
集めたデータの中から、面白いと思ったものをメモして組み合わせを探す。
何が楽しかったのか、どんなものが楽しかったかを考える。
③放置する
一度すべてを忘れる、考えるのをやめる。
リラックスすることで、頭にゆとりができ、素晴らしいアイデアが生まれる。
リラックスした状態でなければ、素晴らしいアイデアは生まれない。
④もう一度考え続けてひらめきを待つ
一度問題から離れることで、見え方や感じ方が変化する。
アイデアを探し求める心の緊張解いて休むことで、ふとアイデアが生まれる瞬間が訪れる。
そこでもう一度考え抜く。
⑤出てきたアイデアの使い方を考える
生まれたアイデアを「どう人の役に立てるのか?」と考える。
アイデアを提示し、人の意見を聞く。忍耐強く手を加える。
まとめ
- 誰しもがアイデアをつくることは可能
- いろんな体験・経験がとても大切
- 良いアイデアには休息も必要